赤トンボは21種類

赤トンボと呼ばれるトンボは、分類上では『トンボ科アカネ属』に属するトンボのことを総称して赤トンボと呼んでいます。現在、日本全国に次の21種類が確認されています。~アキアカネ、タイリクアキアカネ、タイリクアカネ、ナツアカネ、スナアカネ、エゾアカネ、マユタテアカネ、マイコアカネ、ヒメアカネ、オナガアカネ、ミヤマアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、リスアカネ、ヒメリスアカネ、ムツアカネ、ナニワトンボ、マダラナニワトンボ、キトンボ、オオキトンボ、ネキトンボ

アキアカネってどんなトンボ?

赤トンボは21種類もいますが、その中の代表種が“アキアカネ”で、昔は全国的にいた普通種でした。アキアカネは、暑さに強くないことから平地と高地の長距離移動を行うトンボですが、この移動距離は他のトンボと比べて極めて長距離(移動距離は垂直で1000m以上、水平で数十キロメートルに及ぶ)です。

アキアカネの生活サイクルは次の通りです。
春;卵からふ化し、幼虫(ヤゴ)となってミジンコ等を活発に捕食して成長します。
夏;初夏の夜に羽化。羽化後、暑さを避けるために、すぐに標高の高い山地へ移動。涼しい山地で生活して十分成熟し、体色もオレンジ色から赤色に変化していきます。
秋;平地が涼しくなる10月ごろに高地から平地へ移動し、群れを成して生活しつつ、や水田の浅い水たまりなどに産卵し、12月上旬頃までにその一生を終えます。(特に、昔は、高地から群れになって降りてくるのが見られたのですが・・・)
冬;卵は水中や泥の中などで冬を越します。

アキアカネと間違えやすいトンボ

上のイラストではアキアカネは5~6月に羽化するように描かれていますが、たつの市では6月下旬~7月に田んぼで羽化します。羽化後すぐに高い1000m級の山に上がってしまい、平地が涼しくなる秋(9月下旬以降)になるまで降りてきません。よって夏に見かけることはあまりありません。夏から秋にかけて田んぼやゴルフ場等でアキアカネを見たという方が多いのですが、それらは99%南洋から偏西風に乗ってやってくるウスバキトンボです。特にウスバキトンボは夕陽に照らされて赤く見えることもあり、また飛んでいる状態ではそれらを見て簡単にウスバキトンボだと判別しにくいと思われます。また、童謡赤とんぼに詠われた”昆虫の赤トンボ”はウスバキトンボではないかという説があります。しかし、4番の歌詞の中に”とまってゐるよ 竿の先”とあり、竿の先にとまっている情景が表現されています。ウスバキトンボは下の左側(1枚目)の写真のように、横からぶら下がるような止まり方をします。アキアカネは竿のような棒状のものに止まる時は、その先端に止まり、止まり方は右(2枚目)の写真のように棒に対して直角に止まります。明らかに止まり方が違うのです。私たちはこの止まり方で童謡赤とんぼに詠われた赤トンボはアキアカネではないかと考えています。

ウスバキトンボ以外にたつの市近辺でよく見る”間違えやすいトンボ”の写真を掲載しました。
左(上)から、マユタテアカネ(顔に黒い点が2つある)、ナツアカネです。ナツアカネのオスは全体に赤いので分かりやすいですが、メスは赤くないのでアキアカネと間違えやすいです。